[要確認]用途で選べるヨシタケ減圧弁のラインアップ|蒸気・空気・水・高圧まで対応

ヨシタケ GD-46Dの製品外観
ヨシタケ GD-46D(公式製品写真)
ヨシタケ GD-46D(公式製品写真)/製品情報・写真出典

ヨシタケの減圧弁には、蒸気、空気、冷温水、水道水などに対応する型式があります。この記事では蒸気用だけに絞らず、流体別の代表機種を同じ項目で比較し、用途に合う候補を見つけるための確認点を紹介します。

比較する前に確認したい仕様

「一次側圧力」は減圧弁に入る側の圧力、「二次側圧力」は減圧後の出口側の圧力です。一次側の圧力に耐えられることに加え、必要な二次側圧力を設定できるか確認します。温度、本体材質、必要流量、接続規格も選定条件になります。

以下は標準仕様を中心に整理した代表例で、全型式を網羅した一覧ではありません。二次側圧力の範囲は、複数の圧力区分を合わせて示しています。注文時には、実際に必要な設定圧力に合う区分を指定します。型式名のリンクから公式仕様を確認できます。

蒸気用:小容量から高圧用途まで

型式 適用流体 一次側圧力 二次側圧力 流体温度 本体材質
GD-30 蒸気 1.7MPa以下 0.02~1.0MPa 210℃以下 CAC
GP-2000 蒸気 0.1~2.0MPa ※1 0.02~1.4MPa ※1 220℃以下 FCD450
GP-2000CS 蒸気 0.1~3.0MPa 0.02~2.0MPa 260℃以下 WCB

※1 GP-2000のJIS 10K接続では、一次側0.1~1.0MPa、二次側0.02~0.85MPaです。

GD-30は直動式、GP-2000とGP-2000CSはパイロット式です。直動式は二次側の圧力を受ける部分が直接弁体を動かし、パイロット式は小さな弁を介して主弁を動かす圧力を調整します。圧力範囲だけでなく、必要な蒸気量と流量変化に対する圧力の変動幅を比較します。

GP-2000CSの上表の仕様はJIS 30KRF接続を基準としています。接続規格を変更する場合は、その仕様で使える圧力・温度を確認します。

空気などの気体用:材質と運転流量を確認する

型式 適用流体 一次側圧力 二次側圧力 流体温度 本体材質
GP-1000T 空気・その他非危険流体(気体) 0.1~1.0MPa 0.05~0.9MPa 5~80℃ FCD450
GD-26GS 空気・その他非危険流体(気体) 1.0MPa以下 0.05~0.7MPa 5~90℃ SCS

GP-1000Tはパイロット式、GD-26GSは直動式です。同じ空気用でも使用温度や本体材質、流量特性が異なります。最小・通常・最大流量を整理し、それぞれの条件で必要な二次側圧力を保てるか確認します。

「非危険流体」という表記だけで適合を判断せず、実際のガス名を確認します。GD-26GSは、油分を含む気体に使う場合にメーカーへの確認が必要です。

冷温水・水道水用:給水用途への適合も確認する

型式 適用流体 一次側圧力 二次側圧力 流体温度 本体材質
GD-24GS 冷温水 0.2~1.6MPa 0.05~0.55MPa 5~80℃ ※2 CAC
GD-26-NE 冷温水・水道水 1.0MPa以下 0.05~0.7MPa 5~90℃ CAC
GD-46D 水道水 1.0MPa以下 0.05~0.3MPa(A・B・C区分) 5~90℃ CAC

※2 GD-24GSは70℃以上での連続使用を避けます。

GD-24GSは冷温水用で、ストレーナと圧力計を組み付けるセット品です。GD-26-NEとGD-46Dは水道法基準適合品で、GD-46Dは戸別給水用の減圧弁です。水道水用途では、このような用途・基準適合の表示を確認して候補を選びます。

GD-46Dの二次側圧力は、A:0.05~0.1MPa、B:0.1~0.22MPa、C:0.2~0.3MPaに分かれます。また、GD-26-NEの管端コア付き仕様であるGD-26L-NEは最高温度が40℃となるため、型式末尾まで確認します。

純水や小口径の気体ライン用

型式 適用流体 一次側圧力 二次側圧力 流体温度 本体材質
GD-8N 純水・冷温水・空気・窒素・二酸化炭素・アルゴン 0.1~1.0MPa 0.05~0.7MPa 5~60℃ SUS316

GD-8Nは呼び径6A~15Aの小口径用で、脱脂洗浄対応品です。純水や上表の気体を扱うラインで候補になります。溶剤などの特殊流体は、流体名・濃度・温度を整理し、適合を確認します。

候補を絞った後は、流量・差圧・接続を照合する

代表例から候補を探したら、ヨシタケのテクニカルガイドブックの「1. 減圧弁」と各型式の仕様で、次の条件を照合します。

  1. 圧力の組み合わせ:一次側・二次側それぞれの範囲に加え、弁の前後に必要な最小差圧と最大減圧比を確認します。例えばGP-2000は最小差圧0.05MPa、二次側調整圧力は一次側ゲージ圧力の85%以下という条件があります。
  2. 必要流量と呼び径:最小・通常・最大流量を、呼び径選定図表や流量特性線図に照らし合わせます。配管と同じ太さという理由だけで呼び径を決めません。
  3. 材質と温度:本体材質に加え、弁体・弁座・ダイヤフラムなど、流体に触れる部品の材質と温度制限を確認します。
  4. 接続・設置条件:ねじやフランジの規格、取付姿勢、保守スペースを確認します。

減圧弁の候補は「流体に合う型式」から探し、圧力・温度・流量・材質・接続条件を順に照合すると絞りやすくなります。選定相談の際も、この条件をまとめておくと、用途に合う製品を具体的に検討できます。