[要確認]安定した自動制御を支えるヨシタケのコントロールバルブ|調節弁の特徴

ヨシタケ CT-1の製品外観
ヨシタケ CT-1(公式製品写真)
ヨシタケ CT-1(公式製品写真)/製品情報・写真出典

温度・圧力・流量を目標値に近づけるには、運転中の変化に合わせて流体の供給量を調整する必要があります。コントロールバルブ(調節弁)は、制御信号に応じて弁の開度を変え、この調整を担う機器です。ヨシタケのCT-1、CT-100を例に、連続的な調節に必要な仕組みと選定条件を紹介します。

コントロールバルブが担う役割

たとえば熱交換器の温度制御では、センサーが測った温度と設定温度との差を調節計で判断し、調節弁へ信号を送ります。調節弁が蒸気などの供給量を変えることで、設定温度に近づけます。弁単体で温度や圧力を測定し、制御を完結するわけではありません。

制御を構成する機器 役割
センサー 温度・圧力・流量などの実際の値を測定します
調節計 測定値と設定値を比較し、操作信号を出します
ポジショナー 調節計の信号と実際の弁の位置を照合し、目標の開度になるよう操作器へ送る空気圧を調整します
操作器(アクチュエーター) 空気圧を弁軸を動かす力に変え、弁体を動かします
調節弁 開度を変え、配管を流れる流体の量を調整します

流路を開く・閉じるON/OFF動作と、途中の開度を使う連続調節は、役割が異なります。空気圧で駆動するという共通点だけで、両者を同じ用途に選定することはできません。

CT-1とCT-100の主な仕様

いずれも圧縮空気で駆動する調節弁です。製品名だけで優劣を決めず、使用温度・圧力、必要な流量範囲、接続規格を比較します。

項目 CT-1 CT-100
本体材質 炭素鋼鋳鋼 FCD450
接続 JIS 10KRF JIS 10KRF、JIS 20KRF
流体温度 −5~210℃、凍結不可 −5~250℃、凍結不可
圧力条件 最高使用圧力1.0MPa 製品資料の圧力・温度レーティングで確認
バルブ特性 イコールパーセント イコールパーセント
レンジアビリティ 30:1 50:1

出典:CT-1製品情報、CT-100製品情報。適用流体には蒸気・水・油・空気などがありますが、個別の流体と使用条件への適合確認が必要です。

レンジアビリティは、定格流量と最小調整可能流量の比を表します。例えば30:1は、所定の条件で定格流量を30としたとき、最小調整可能流量が1となる関係です。実際に調節できる範囲は弁前後の圧力差などでも変わるため、この数値だけで設備全体の制御精度を判断することはできません。用語の参考:ヨシタケ公式Q&A

表中のイコールパーセント特性とは、弁前後の圧力差が一定のとき、弁の移動量が同じ幅だけ増えるごとに、流量が一定の割合で増える特性です。CT-1とCT-100は、この特性を持つ調節弁です。

安定した制御のために確認する条件

呼び径は既設配管の太さだけで決めず、流体・温度・一次側圧力・二次側圧力・流量から必要なCv値を確認します。Cv値は弁の流量容量を表す指標です。最大流量に加えて通常流量と最小流量を整理し、実際の運転範囲で調節できるか検討します。

また、制御対象が温度なのか圧力なのかによって、必要な応答や周辺機器の構成が変わります。操作空気の供給条件、入力信号、停電・空気供給停止時に必要な弁の動作も、選定時に確認します。

選定に必要な情報

選定相談の際は、流体・温度・一次側と二次側の圧力・最小/通常/最大流量・接続規格・制御対象・入力信号・操作空気の条件を整理します。既設機器がある場合は型式と運転状況も確認しておくと、使用条件を具体的に伝えられます。